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VISAの申請は手続きが大変。そして結果待ちの時期も気持ちがそわそわです。
こんにちは
メルボルンのみならず、オーストラリアへ移住する時に最初に通る関門
それは。。
VISAです。
オーストラリアへのビザを取ろうと決めてから、「さてどうしたらいいのだろうか」と途方に暮れたことが思い出されます。
また、申請後「VISAがおりました」というメールが来るまで果たして未来に道が開けていくのだろうかという不安もありました。
終わった今だから言えることかもしれませんが、大丈夫と思うようにしたほうが良いです。パートナービザの申請方法が書かれた英文のブックレットをがんばって読んだり、パートナーや義理の両親から助けてもらったりしているうちに不思議となんとかなるという気持ちになってきました。
二人の関係性を証明する写真やSkypeの通話記録を整理していくと結婚までの道のりの振り返りにもなって、頑張んなきゃなと思いを新たにしました。
どのようにしてVISAを申請すれば良いのか迷っている人はたくさんいると思いますので、僕の体験談をざっくりと書きました。
ちなみにオーストラリアではビザに関するコンサルティングは有資格者しか法的にできないそうです。ここに書くことはあくまで個人的な感想、備忘録のようなものですので、細かいことはブックレットをご参照頂くか、大使館にお問い合わせください。
僕達は頼みませんでしたが日本国内にもプロのオーストラリアのビザに関するコンサルタントがいますので、困ったことがある場合にはそちらを利用することもできるそうです。
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まずはじめに:オーストラリアの移民や外国人に対する考え

CityのStree art 吹き出しの中身はひらがな。でも意味が、
オーストラリアは多民族国家です。特にメルボルンは肌や髪の毛が違う人たちが分け隔てなく住んでいる社会です。
メルボルンを歩いているぶんには日本人だと思われること、というか旅行者と思われていないかもしれません。おおよそ中国系の在住者と思われることが多いように思います。僕は空港で「ニーハオ」と言われたことがあります。
容姿によって「外から来た人」とみなされるということはありません。
大多数のオーストラリア人が何代か前の先祖をたどればみんな移民です。国民性からして、移民には概ね寛容なのですが、政府のポリシーとしては移民を積極的に受け入れる時期もあれば、厳しく制限する時期もあるようです。僕がビザを申請した時は申請料が70万円近くしました。数年前までは20万円前後だったそうですから昨今は移民に対してものすごく厳しい姿勢をとっているようです。
また、有名なのは不法移民に対する政府の厳しい対応で、入院中の赤ちゃんまで収容しようとしたことが大きな社会問題となりました。それに対してしっかり報道するメディアやプラカードを持って病院の前で反対を唱える人々、赤ちゃんを守ると宣言した医師など、オーストラリア社会のあたたかい面も垣間見れました。
一方、移民局は「オーストラリアで生活を始める」というブックレットをオンラインで移民向けに公開しています。最初に行うべき手続きや社会の制度についてとってもわかりやすく記されてありますし、英語はもちろん日本語版をはじめ世界各国の言語のバージョンが用意されています。一度門をくぐった移民に対しては寛容といえるのかもしれません。
ビザ申請の流れ
僕が申請したのは既婚者が申請できるパートナービザでした。すでに記憶が一部曖昧な部分もありますが、申請の大まかな流れは以下の通りでした。
- immiaccount でアカウント開設
- フォーム入力や書類を揃える
- 結果を待つ日々。そして健康診断と無犯罪証明書の提出
- そして、ビザ取得の連絡
この手続きに入る前に移民局のサイトでVisaの種類を確認しておいたほうが良いでしょう。パートナービザの場合は申請の仕方や流れが書かれたブックレットをPDFで入手閲覧できます。何回も繰り返し読んで重要部分には付箋をつけました。
1. immiaccount でアカウント開設
手続きはすべてオンライン、パソコン上でやりました。まずはアカウント開設。移民局のサイトは英語で、慣れない英単語もあり何回も読み返しました。申請料の支払いもクレジットカード決済を画面上で行います。
申請料を比較的早いタイミングで払ったような記憶があります。ぼくが払ったのは日本円で70万円弱でした。支払い後、次のステップに進めます。
2. フォーム入力や書類を揃える
これが面倒。くじけそうになったらパートナーと力を合わせてがんばりましょう。申請者だけでなく、パートナーの出生届も必要でした。義理の両親にもいくつか書類を揃えてもらいました。
パスポートの認証コピーを豪大使館で取得したり、戸籍謄本の英訳を用意したりしました。
認証コピーとは「正式なコピーですよ」と証明するためのサインが入ったコピーのことです。認証コピーを発行できるのは大使館職員、医師、看護師、教師などと決まっています。(詳しくはブックレット参照)
僕の場合は日本語の戸籍謄本とパスポートの認証コピーを取得しました。戸籍謄本はオーストラリアに原本を送り、義理の両親の知り合いのお医者さんに作成してもらいました。ただ、パスポートはさすがに送れなかったので、在日オーストラリア大使館へ行ってパスポートの写真ページの認証コピーを取得(有料)しました。
また、ブックレットに従ってパートナーとの婚姻を証明するもの(二人の写真、Skype履歴、結婚式の写真、結婚式での宣誓書などなど)を集めました。
すべての書類はプリンタのスキャナで読み込んでデータを自分のアカウントにアップしました。スキャンの設備は用意しておいたほうが良いでしょう。
3. 結果を待つ日々。そして健康診断と無犯罪証明書の提出
一式、書類を揃えアップし、待ちます。審査の進み具合に個人差がありますのでどれくらいかはまちまちのようです。ちなみに僕の場合4~5ヶ月でした。
ある日突然、登録したアドレスに「健康診断」と「無犯罪証明書」の提出をお願いしますというメールが来ます。そうなったら指定病院で健康診断を受けるのと警視庁(もしくは都道府県警の)窓口で無犯罪証明書(正しくは渡航証明)をもらいに行きます。
健康診断が大体23000円くらいでした。無犯罪証明書は無料です。
健康診断は病院側から移民局にデータが直接行き、無犯罪証明書に関してはスキャンをアップロードすればオッケーです。
4. そして、ビザ取得の連絡
健康診断と無犯罪証明書の手続きが終わってから10日くらい後にメールで「ビザ取得」のお知らせが来ました。僕の場合だけかみんながそうなのかはわかりませんが、健康診断と無犯罪証明書を求められる時はすでに審査の最終段階だったようです。
(感想)意外と早かった

丁度この桜並木を歩いているときにvisa取得のメールがきました
申請する時は12~15ヶ月かかるとあったので、それくらいの長さを覚悟していたのですが終わってみれば10月末に手続きを開始して取得のお知らせが来たのは4月あたまでした。
かかった時間は丸々5ヶ月と予想を上回る早さでした。ひょっとしたらラッキーな部類だったのかもしれません。
でもこれで永住ではない。。。
とはいえ、これで永住権を得たというわけではありません。本当に永住権を得られるのは2年後です。
2年後に再びチェックがあり、そして晴れて永住権が獲得となります。いわばやっと最初の一歩を踏み出したわけで、どれだけオーストラリアで生活の基盤を築けるかも含め、がんばらなくてはいけないのはこれからですね。
追記 2019年9月
いくつかこちらのコメント欄にご質問を頂いていましたが、半年以上も気づかずに返信できずにおりました。せっかく投稿してくださったのに申し訳ないです。
その上で申し上げますがオーストラリアのビザに関する専門家ではないので、いくつかの具体的なご質問についてお答えすることは控えたいと思います。ビザのレギュレーションは毎年変化しており、不正確な情報をもしお伝えして読者の方たちに不利益を及ぼすのを避けるためです。専門的な事柄は是非移民弁護士に訊くのをおすすめします。
数年前にビザ取得でナーバスになっていた時にいくつかのブログの体験談に励まされた経験から、この記事を書きました。本記事はあくまで体験談としてお読みくださればと思います。
Sonnyさん 初めまして!
Yukaと申します。
この度オーストリア国籍を持つ日本人の方と知り合い、日本からゴールドコーストに昨年移住してきました。2月にオーストリアで籍も入れ、自力で820/801のパートナービザのネット申請をするため情報をネットで探していたところ、Sonnyさんのブログにたどり着きました。詳細を書いてくださっていて参考になりました。
ありがとうございます。
いくつかご質問したいことがありまして、もしよければ教えていただいても良いでしょうか?
① 申請時、ImmiAccountは一つ、私のもので47SPも40SPも申請すれば
良いのでしょうか?スポンサーの彼のものと私のもの2つのアカウントでそれぞれで
申請する必要はありますか?
②47SPを、すべて記入した後に、スポンサーの40 SPを記入するという順番でしょうか?同時進行はできませんか?
なぜなら、すでにネットで申請をはじめているのですが同時進行で行っていたら彼の方がエラーが出て進めなくなってしまったので、最初からつまづいていて・・・。
お手数ですがよろしくお願いいたします。
Yuka
しばらくサイトを開いてなくてお返事遅れてしまいました。その後、うまくすすまれていらっしゃるかもしれません。ご質問ですが過去の記憶をたどるとImmi Accountは申請者のみアカウント登録だったと思います。スポンサーも申請者のアカウント内で書類をアップロードしました。過去の書類を見直すと47が先に申請という流れでした。ご参考になればと思います。