Hello, mate!
オーストラリアに来てから外食する機会が何回かあって日本との違う点について考えることがありました。
なぜ、考えてみたかというと元々あんまり外食が好きじゃなかったんですよね。親がどちらかというと外食好きだったため子どものころから外で食べる機会というのはありましたが、お店で食べるとなんかリラックスできなくて内心では「家でゆっくり食べたいよ」と思っていました。今にして考えれば親も家族が楽しい時間を過ごすためにということで外食に連れて行ってくれていたと思うのでもうちょっと楽しい顔をしておけば良かったでしょうが、なんか好きになれませんでした。
楽しんで外で食べれるようになったのは大人になってからでした。でもなんとなく、外食って心からくつろげなかったんですよね。
で、こちらに来てから以前よりは外食を楽しめるようになったんです。というのもこちらではカフェで食事を取ることが多いのですが、店員さんがフランクでゆるい雰囲気がぼくにとっては肩の力が抜けてありがたいです。
ある日、もくもくとカフェで頼んだSmashed Avocadoをつつきながら思ったんです。
「あれ、日本でこういう食べ物ってあんまり食べなかったよな」って。
思えば日豪で食べ物のニーズも違えば価格や指向も違うので、これって文化の違いだなと思うことがありました。
というわけでぼくなりに思った日豪の外食した時の違いについて書いておこうと思います。
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味の指向
◯オーストラリア
アボカド、野菜、フェタやヨーグルトなどどちらかというとヘルシー指向の食材が目立ちます。
オーストラリアに来てからのぼくの好きなメニューはSmashed Avocadoです。スマッシュされたアボカドとサワークリームかフェタチーズ、それと生野菜がパンに乗った料理です。すごくヘルシー指向の食べ物ですが美味しくて、しかもこちらは量が多いのでわりとお腹いっぱいになります。
どのお店もかならず、ベジタリアンやグルテンフリーのメニューがあります。ヒンドゥー教の人もいるしベジタリアンもいるのでこうしたメニューがあるかどうかはカフェの経営面からも大事なことといえます。
野菜ばっかりではなく、オージービーフよろしくバーガーやステーキもオージーは好きです。日本にもバーガー屋さんはありますが、メルボルンではきちんとした(?)ボリュームあるバーガーをあちこちのカフェで食べることができます。
また、多国籍なのもメルボルンの特徴です。イタリア料理、ギリシャ料理、中華、日本食、ベトナム料理などなど世界中の料理のほとんどすべてをメルボルンで味わうことができます。もっとも中国人たちにいわせると中華は本場と味が違うらしいですが。
◯日本
対して日本の外食の主役といえば肉、油もの、麺類が多い印象でした。例えばハンバーグ、天ぷら、そば、うどん、ラーメンなどが思い浮かびます。それ以外だと刺し身(お寿司)、焼き魚とかイタリアン、オムライス、お好み焼き、とんかつ、餃子などなどがぱっと思い浮かびます。
これはうちのダーリンからいわれてはじめて気がついたのですが、実は日本で外食すると油ものやお肉など脂っこいものが意外と多いです。
そして、ベジタリアンメニューとかはあまりないですよね。
ちなみにぼくは天丼ととんかつが大好き。うちの家族も揚げ物や脂っこいものが好きでした。こちらに来てからはかなりヘルシーな食生活です。そしてこの前、中華料理屋にいって久しぶりに醤油と油が効いたお肉とか麺類ばかりを食べたら大きな口内炎ができてしまいました(笑)食べ物の馴れっておそろしいですね。
外食にかける値段は?
◯オーストラリア
まず一言、高いです(笑)
カフェやレストランでまとものなものを食べようと思うと15ドル以上が最低ラインです。10ドル以下だとトーストとジャムくらいで、運が良ければフルーツトーストかスイートなクロワッサンです。
上記に挙げたSmashed Avocadoも大体平均価格が17~19ドルくらいだと思います。たまに行くカフェのバーガーは19ドルですが良心的な値段といえます。大体、22~25ドルくらいがディナーで頼むメイン一皿の相場で、良いものは30ドル前後が普通ですね。
じゃあみんな高いかというと、もちろんファストフード店はあります。
◯日本
それにくらべると総じて安いですと言えるのではないでしょうか。日本に住んでいる時にぼくの好きな渋谷にある某とんかつ屋の「てごねかつ定食」の1700円と「ロースかつ定食」の2400円が良い値段だななんて思っていたのが今となっては恥ずかしいですね。。。
まぁ、それもそのはずでメルボルンではコンビニで働いても時給が24ドル(現為替で2000円弱/某知人談)はしますからね。。。
クオリティ
◯オーストラリア
上記に書いたようにグルテンフリーやオーガニックなど食材に気を使うのは日本以上です。色んな宗教や価値観の人がいることが関係しているでしょう。盛り付けは雑なイメージがありましたが、そこらへんも結構おしゃれで繊細です。
サービスは。。。フランクです。そこは好き嫌いの別れるところかもしれません。
◯日本
豪にくらべ量はすくなめですが、価格にしてはクオリティは保とうとするお店の努力はたいへんなものだと思います。昨今の為替相場の激しさもあるので材料費も一定ではないはず。飲食やっている知り合いも何人かいますが、「そんなサービスしなくていいのに」と思うことも。ひょっとしたら日本の消費者のマインドが厳しすぎるのかもしれません。
メニュー
◯オーストラリア
メニューの説明の細かいものの文字なので想像力を必要とします。だから語学力がないと注文はキツイです。ギリシャ語由来の知らない単語だともう想像するしかありません(笑
◯日本
日本のメニューは写真が主で、比較的わかりやすいです。チェーン店以外の個人店でも写真でわかりやすく、値段も大きく書かれていてわかりやすさは親切なところかなと思います。
店内の雰囲気
◯オーストラリア
店内はがやがや。店員はフレンドリーでフランクです。結構、店員が「大丈夫?」「おいしかった?」ときいてくれるのでそこはうれしい点です。
日本に比べたらチェーン店は少ないです。チェーン店=まずいというのがもっぱらの評価で、例えばシアトル発祥のカフェをメルボニアンは鼻にもかけません。
個人経営の店ばかりなので各店の個性を楽しめるといえます。
◯日本
店内の雰囲気はレストランに寄ります。基本的に店員は丁寧で礼儀が大事で、腰の低さが接客の特徴かなと思います。
豪にくらべたら日本はチェーン店が多いですね。個人経営の店はほとんど淘汰されつつある気がします。チェーン店が安定した味と価格を提供しているという結果なのかもしれません。
総論 いきつけのお店を見つける楽しさがあるメルボルンと便利で安心の日本
日本でぼくはチェーン店よりもどちらかというと地元のお店に行って顔なじみになるのが好きでした。家の近くにあるジェラート屋さんで夫婦でコーヒーを飲んでいるうちに店員さん顔なじみになったりしました。
でも、基本的に日本はチェーン店が多いです。どこへ行っても安定した味を楽しめるというのは利点でもあります。
一方、メルボルンでは地元に行きつけのカフェを見つけてリラックスした時間を過ごしています。もちろん、接客がフランクなぶんお店の当たりハズレは激しいので、お気に入りを見つけるのは一種のゲームでもあるのですが(笑)
日豪を比較してどちらが良い悪いという結論を下すのはできませんが、両者の違いはなかなか興味深いところです。