ここ最近はカフェに足を運ぶ機会がそれほど多くなくなりました。
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以前はCollingwoodのProud MaryやAunty Peg’sなどコーヒー通が好むようなカフェへ足を伸ばしていました。筆者の好みはロングブラック。豆の香りや苦味、酸味をそのまま味わえる。がっつりとカフェインも感じられます。遠いカフェへ雑誌やネットの情報をもとに足を伸ばし、必ずロングブラックを注文して、楽しい一時を過ごしていました。これぞカフェ文化のメッカであるメルボルンに住む人間の特権という風で。
ところが、最近はそんな「カフェ巡り」への情熱はトーンダウンしてきました。
もちろん、今でもカフェ巡りで見つけたお気に入りのカフェへ出かけて行くことに興味はありますが、最近は断然ローカル思考に。
徒歩圏にある「ヴィレッジ」のカフェで一杯を頼むの方が満足感を得られるようになりました。
理由のひとつは、バリスタや店員さんと顔がしれているからこその安心感。席につくと「ロングブラックでしょ?」と向こうから訊いてくれます。それからバリスタの兄ちゃんと世話話。
ロングブラックばっかり飲んでいるせいか、「最近豆を買えたんだけど、苦味が減ったと思わないか? どう思う?」と味について意見を求められることも。カフェはコミュニティの一部として老若男女が集う場所でもあります。バリスタたちだけでなく、地域の人などとの会話が弾むことも。有名店など遠くのお店に一見さんとして行くのとは違った醍醐味があります。
次の理由はある出来事から。以前よく足を運んでいたカフェが賃金の未払いなどダークな部分があるのを知ってしまいました。それから足が遠のきました。割と大々的に商売をやっているお店でしたが、内実は厳しいのかもしれません。その出来事から、なるべく地域に根ざしたお店や店員さんとのコミュニケーションが取りやすいお店を利用しようと考えるようになりました。メディアでのレビューや評判などは、割とお金で水増しされているカフェもあります。そうなると店員さんやお客さんの雰囲気が自分にとって良いカフェか否かのかなり大事な判断材料になると考えています。
もうひとつの理由が、ぼくのライフスタイルの変化。最近、在宅での仕事が増えて遠出する時間があまりないので近場でゆっくりできるカフェが何より貴重と感じるようになりました。また、会社を設立して手弁当で仕事を始めたこともあり、地域のお店を利用して結果としてささやかながら応援になればという気持ちも生まれました。
以上のような理由で、最近はほとんど「ヴィレッジ」のいきつけカフェに行くのがリフレッシュの一つに。
近くにも美味しいコーヒーを淹れるカフェがあるところがまたメルボルンのカフェ文化の懐の深さなのかなと思っています。
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